2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

千鳥格子

体育館はおそろしいほど冷えていて、ショパンの「別れの曲」なんかがぴったりだ。並べられたパイプ椅子に座ってみて、明日かー。と思う。貼るタイプのホッカイロは忘れないように準備しなくては。この間行った演劇よかった。「東京原子核クラブ」物理とか化…

ひとめぐり

多分きっと一歩踏み出すのが怖いんだろうな。傷つくのも怖いんだろうな。痛いのは出来れば避けたいんだろうな。認めてしまって後戻りが出来なくなるのが怖いんだろうな。その人の前に立っても意外と冷静なのに、一人になると果てしない想いに囚われて身動き…

銀色メタル

あの人と結ばれるのが私でなくても構わない。ただ、それが私の見知っている人であって欲しくない。公園のアナログ時計が満月みたいで泣きたくなった。悲しみに慣れることなんて出来ないのに、あの痛くて辛い経験に比べたらとか思ってしまっている。こんなに…

猫背で迂回

私を引き上げてくれた人が自ら命を絶った。人が突然壊れていく姿を目の当たりにした。裏と表を自在に遣い分け、腹の探り合いをしている人たちに翻弄された。この場に来てからも色々な軋轢やシガラミが渦を巻いていて、瞬間ふっと途切れそうになる。まじめに…

白と青

無理なことは分かっているのに、私はそれを無理やり実行しようとしてしまう。自分のことを嫌いで苦手な誰かがいて当然なのに、すべてに愛されようとしている。誰かと仲良く話をしていても、きっとどこかにそれを面白くないと思う人がいるってことは常に想定…

点線ペーパー

二日連続で洗濯物を干す。今日の方が風が強くて、水色のシーツがバサバサはためく。ベランダの前が公園で、桜の木の葉が紅く色づいている。でも、桜の葉の紅葉はあんまり美しくないな。職場から車で五分のジムに通いだして早一ヶ月。ウィークデイも週末もそ…

アットマーク

前任校に比べて仕事量がはるかに激減したおかげで、その分を優しさや気遣いだったり、授業の質の向上に回せる。学校の花壇で勝手にオクラと青ジソを育て、学年団の先生たちにシュークリームを配る。こんなに精神を安定した状態で、業務に励めるとはー。単純に生徒と…

とまどいニーチェ

銀盤みたいな月だな。耳鳴りがぼわーと続いていて、鉄道の汽笛。この半年間、ハイヒール履いて、爪の先をつるつるにして、毎朝学校に行っている。この場所で私が求められているのは何なのかと、私にできることって何だろうと考えている。仕事に対して情熱を…

シェルコレクター

またこの場に書き連ねていくことに多少の躊躇いがないわけではなく、少しの気恥ずかしさをぶらさげて帰ってきました。(出戻り)でも新天地に移ってからこれを書かずにおられようか、という出来事もいっぱいいっぱいあって、それに以前の日記を消すのは、以前…