2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

テスト用紙にむかう、シャープペンシルのカッカッカッという音が教室内に響いて心地好い。目を閉じてこの音を聞くと、心が研ぎ澄まされる。躰中が毛羽立つ感じ。高二生が紡ぎだす、調律のとれた和音。あとシナプスが結合した瞬間の瞳の煌めきはたとえようも…

夢のまた夢

芭蕉の次は和泉式部!と息まく。好きな歌人の研究は垂涎もの。彼女の並外れた言語感覚とセンスに圧倒される。どうしよもない想いが溢れ、それにつられて言葉が必死で追い付くといったような歌は本当に珠玉の逸品。硝子細工では決してない、血を吐くように絞…

すごくすごく好きなのに、聴く度に切なくて涙が出そうになり、堪えられなくなるのは決まってくるりの「ばらの花」 思い返す度に痛くなる、けどこの痛みが消えてしまったら気持ちが清算されてしまいそうで怖い。だから、痛みと共に沈殿している思い出を引き上…

漆黒の闇に浮かぶ青い水晶のように冷たくて遠いな。青白い顔のせいか「雪女」と称される。せめて頬と唇が薔薇色なら白雪姫になれたのに。(顔色だけな) 色々と素直になろうと思う。私は計算が出来ないし、今に知ったことじゃないけど頭も悪い。それを隠してお…

初雪観測。ひょおひょおと舞い散っては風に巻き上げられ、消えてゆく。猥雑さや喧騒や人間の醜悪な部分を掻き消す、ひたすら静かで厳しい冬の到来。物事を原寸大で見据えることができる点では冬は嫌いじゃない。あと、この街で過ごす最後の冬。 ミーハーな感…

なんだか薄っぺらな授業しかできてないなと反省して、芭蕉文集読み返して勉強しなおす。わかったことは、やっぱり楽しいなってこと。大学のゼミ発表を思いだす。一つわからないことが出てくると他の文献にあたってみたり、論文検索したりする。(田舎の図書館…

ムーミンの本は大人になってから読んだ方が効く。『ムーミン谷の11月』はまさにこの時期に読むのにぴったりかと思われる。ムーミン谷〜の登場人物はみんなどこかおかしいところがあって、それがまた愛おしい。私なんて欠陥だらけもいいとこだけれど、でも…