漆黒の闇に浮かぶ青い水晶のように冷たくて遠いな。青白い顔のせいか「雪女」と称される。せめて頬と唇が薔薇色なら白雪姫になれたのに。(顔色だけな)
色々と素直になろうと思う。私は計算が出来ないし、今に知ったことじゃないけど頭も悪い。それを隠してお高くとまろうとするからタチ悪い。沈黙は金、雄弁は銀。を逆手にとってる。黙ってるのは口を開けば、アホなことが露呈するから。ただ単に中身がないだけなのにね。だからせめて薄氷を踏むように相手を試すのはやめようと思う。春も夏も秋も、やっぱり冬もあの人を想う。磁石みたく、吸い付けられて離れられない。でも前みたいなどうしよもない気持ちは消えた。どうしよもないと分かった上で、これと付き合うことにまで達観したから。だから素直になる。自分に嘘を吐くことはしない、ましてやあの人の前で虚勢を張ることもしない。そう決めた。この冬を越えて、春に会えるといいなあ。