とまどいニーチェ

銀盤みたいな月だな。耳鳴りがぼわーと続いていて、鉄道の汽笛。

この半年間、ハイヒール履いて、爪の先をつるつるにして、毎朝学校に行っている。この場所で私が求められているのは何なのかと、私にできることって何だろうと考えている。仕事に対して情熱を持ち、新しい研究を学び続ける、そんな大人になりたくて。

こんな崇高な目標掲げても、そりゃやっぱりだらだらしたくなるし、なまけたくなるし、楽なほうに行きたくなる。茶碗を洗うのが面倒だったり、自分の笑い方にうんざりして、メールを返信するのが億劫だったり、プリントに珈琲のしみをつけられてむっとしたり、生きるのって大変だな、なんて思うのはしょっちゅうだし。狭量。偽善者。自意識過剰。でも、それでも私何とか生きている。生存確認。報告。以上。