前任校の卒業式へ。普通は来賓として招待状を受けるものなのに、旧職員の先生と末席からこっそり見守る、絶対おかしい。相変わらずコントみたいな学校だな。
この学校の子達は通常では有り得ない位の苦労と制限を受け、それでもぎりぎりのところで留まって今日のこの日卒業証書を手にした。それはすごく重たく大きくて、必ずや次の道へのステップになってくれるものだと思う。「耐えた」なんて言葉が最初に口をついて出てくるなんて、あんまりではあるけれど、自分の保身や体裁のことしか見えていなかったあの当時の私が同情するなんて、お門違いもいいとこだ。劣悪な労働環境の中で、それでも生徒のことを考えて、常に明るく前を向いて教壇に立っている先生方には本当に頭が上がらない。私が丸投げした分も全部救ってくれて感謝しても足りないくらいだ。

ごめんね、そしておめでとう。君たちの前に広がる未来が輝かしいものであることを心から祈っているよ。

私も前に進むしかない。