放射線と円環

星が降りそうな、AM2:00。キンと張り詰めた空気を身に纏い、颯々と駆け抜ける。星座のように点々と灯がともり、臙脂色の光の先に私の住む街が見えた。啄木や林芙美子でもないけれど、鉛筆握った指を見つめて、「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」とノートに記してみる。誰かの誰かになって仮面をかぶって、愛想笑い。