春を知る

なんとか引越しを無事終了させ、実家に戻ってきたよ。なぜか弟の彼女も手伝いにきてくれ、あわあわする。(すっぴんで、髪もぼさぼさ)そして明日はほんっとうに最後、学校に行く。

昨日の昼過ぎに母親が電車でやってきて、もろもろの雑事・掃除を手伝ってくれた。晩御飯をとるため、その車中で父親の話になり、ハンドルを握りながら「(父と連れ添い)25年間どうだったのよ?最後まで行く覚悟はできてるん?」と何気なく問うと、「そりゃあもうそうだよ。こんなにさ、私一人だけを愛してくれる人なんてめったにめぐり合えないよ。時々その愛が重たくなるくらい。」母が鼻をすすり始め、私はその涙に気づかないふりをしたけれど、私の知らないところで本当は父と母は通じ合っていて、私は愛されてできた子どもだったんだな、と気づいたら嬉しくて涙がこぼれそうになった。私の生きてきた25年間は父と母の25年間でもあったのだな。私を生んでくれて、ありがとう。結婚生活や夫婦、家族に憧れや期待を抱くことのなかった今までだったけど、愛する人と新しい家族をつくることもいいものだなと、25にしてようやくわかり始めた。

わかること、気づくことの多い春だ。自分を閉じていたら、わかるものもわからない。なんだか、いろんなことに感謝をしたい。

4月からの予定は、京都と香川(猪熊弦一郎美術館)・愛媛(道後温泉本館)をぶらり一人旅する以外は何も決まってません・・!と去年の同僚の先生に伝えると、そういや私も放浪した。と苦笑いを返された。とりあえず、楽しみです。