今日の仕事帰り、市民楽団でピアノを演奏しているという子の後ろ姿を見かけた。きっとこれから練習に行くのだろう。彼を見て、思えば私には特技らしい特技や自己表現の手段がないなあと。楽器や絵画や執筆など、表現の術がある人は素敵だよ。聴くこと観ること読むことは大好きだけれど、自ら創り出すことの出来ない自分がたまにもどかしくなる。


色々考えてみて、やっぱり行きたいわ東京。ロートレックと大観(前期は「夜桜」と「無我」もあるし)を観に行くことにする。例え貧乏になったって、野菜炒めばっかりの食事になったって、観たいものには絶対妥協をしたくない。我慢することを知らない、かなり厄介な性根だと少し呆れかえる。自分の嫌な性格とトコトンまで付き合ってみようと決めた向田邦子のように、私も少し付き合ってみる。