自分の中で、いよいよカウントダウンが始まっている。2年生だから来年度も彼等は私が残るものだと思っている。進路相談をする際、なんとなく申し訳ない気持ちになって「ごめんね」を心の中で唱える。彼等にはまだ伝えていない「サヨナラ」をその時きちんと言えるんだろうか。確か『ブラックジャックによろしく』で、癌におかされた母親が、自分が死んだあとも変わりなく世界が続いて欲しいというようなくだりがあったと思うけど今まさにそんな心境。思いのほか、愛着がわいてきてしまった。もっとさっぱり、あっさり別れられるものと思ってたのに。卒業するその時まで、進路を全員確定して、送り出した後で私も離れれば良かったんじゃないかとか今更ながらに揺らいでいる。自分の目で巣立っていく姿を見られないのがこれほどまでさみしいなんて。

ただ、やるべきこと、言うべきことは山のようにあり、きちんとしないとな。