気がついたら年が明けていて2007年だった。
毎年恒例の年末京都に出かけ、帰ってきたら中学の時の同窓会に参加し、映画三昧読書三昧で日暮。
来年度でこの町とも学校とも別れることになるのはそんなに大した感慨もない。それよりも早く新しい生活に身をおきたいという気持ちが強い。1年と2か月。
私は実はものすごい野心家で今の人生で叶えたい夢や、やりたいことが沢山ある。だから子持ち連れ合い持ちの同級生に再会しても彼らを羨ましいとは思わなかった。それを再確認できただけでもよかったよ。

雨月物語」(石川淳訳)最初の「白峰」が一番難しい。これを最初にもってこられたからとっつきにくかったのね。今年は原典でもう一度読む。トリュフォーの映画にうっとりさせられ、「ストロベリーショートケイクス」の痛みに酔い、尾崎翠の本を寝ながら読む幸せっていったらもうたまらないと思う。

私を貫く一本の芯はあの人抜きには成り立たない。でもそれだけじゃあ人間、人生面白くないから、門戸は広く、来るもの拒まずの精神で今年はやっていこうと思う。酸いも甘いも嗅ぎ分けた豊かな人になろうと。