一緒に居てあんなにも楽しくて、幸せで、同時に切なくなる人を私は他に知らない。

バスケをしている姿を目に出来たこと、紅葉のきれいなキャンパスを一緒に並んで歩けたこと。隣に並んでオムそばを食べ、ソフトボールの観戦を出来たこと。どれもこれも夢にまで見たことで、このまま死んでもいいなとすら思った。

「まだ好きです」なんて言うつもりなかったのに。三年前と同じ結果の繰り返しでどうしようもなくなるけれど、結構きちんと受け止めている自分がいて、でも同時に消せない想いも存在していて、これは別問題で仕方のないこと。

これほどまでに人を好きになることを知らなかったから、愛するってことを初めて知ったから。叶わなくてもこれはこれでいい。相手に迷惑がかからなければ、また会いに行く位はいいでしょう?ずっと想っていてもいいでしょう?私の人生を自分で選びとることは、悪いことじゃないでしょう?

お城の東側の桜の木が真っ赤に染まっているお堀をゆっくり歩いている時、ここで四年間過ごして、好きな人たちに出会えて、やっぱり私の人生間違ってなかったと思ったよ。