あの日で私の世界は終わるんだとか思ってたけど、そんなこともなく淡々と日々は過ぎ去っていく。
ああでも会えてよかった。この先もう二度と会う事の叶わない人だと思っていたけれど、そんなこともなくこちらが働きかければ十分会うことが可能な距離であり、関係なのだ。ということがわかっただけでもよしとしよう。小指の指輪と食事中の甘い電話はなかったことにする。というか、それと同時に私の気持ちやら感情やらも存在しているので、こればっかりはどうしよもないねという感じだよ。

不毛であり、途方もない、そして決してその先に未来なんて望めないけれど、まんざらでもないかなと思う。その人に生かされていることの幸せをかみしめて私はこれからも生きていくんだろう。次に会える時までに、もっと強く逞しくなれるよう、日々一所懸命生きてかなくちゃならない。