何でみんながきちんと当たり前にできていることがどうして私に出来ないんだろう。というようなことがいつもどこかしら頭の片隅にあって、自己肯定感が極端に少ないんだ。両親の影響もあってか、人に認められたという経験はほかの人よりはるかに少ないだろう。いつも基準線は他人の尺度。

昨日職場の同僚の先生と隣町の大きな公園まで桜を見に行った。ぴたりと息を潜め、静止しているかのような桜の花弁に包まれて、ああやっぱり頭上と桜の間には確かに虚空が広がっていて、これを一人で見るのは怖い気もするなあ。見上げると時が止まったかのような錯覚に襲われ、まるでこの世に一人ぼっちみたいな大きな寂寞を感じて不安になるよ。
その先生がほかの先生には見せない影の部分を私に見せてくれて、「私なんかに・・・」という思いがよぎる。「はる先生はいい雰囲気持ってるんすよ。何でも話したくなりますもん。許してくれそうで。」というこの上なく嬉しい言葉を貰って、大げさだけど、「生きてるって幸せだなあ」と思った。本心から私のことを好いてくれて、その真っ直ぐな態度に涙がこぼれそうになった。

あの桜も先生がくれた言葉たちも私絶対忘れない。