cafeparadise2005-02-09

天井に張りついた夥しい数の水滴が時折、頭に背中に腕に音を立てて落ちてくる。無数の小さな水滴が腕の柔らかい毛を昆虫の触角みたいにさせている。手首の下の玉のような粒は汗か水滴か判別不能だけれど、さながら鱗か水泡のようで気持ちが悪い。鼻をつーんと何かが通り過ぎ、 強くゆっくりとまばたきをすると両目の端から涙がつーとこぼれる。どこにいたって悩みはついてきて、烏の鳴き声で目覚めた朝は妙に白っぽかった。