南極あたり

テスト終了。採点開始。ものの言い方ひとつ、ほんの少しだけ柔らかくしてくれたらいいのにって思う。理論と正論でまくしたて、こっちに何の猶予も残さないほどのやり取りなんて、そんなのきっとコミュニケーションではないのではないか。まるで辻斬りみたい。だ。斬られた私ひとり残される。もやもやと一緒に憤然たる思いが突き上げられ、確固たる基準線を早く構築しなきゃなんないなあ。
嫌い、苦手、そんな人が周りにいて、しかも業務上看過できない、って時、みんなどうやってやり過ごしているんだろ。

銀の皿みたいな、冴え冴えとした月が浮かぶ。午後十時。