幸せのカテゴリー

ゆっくり降ろされる、擦れきって汚れている緞帳。泥のような倦怠の合間にちらつく、微かな灯。絶対に絶対に打ち明けてはいけない想いがあって、それは花嫁になっても、こどもを産んでも、杖をつくようになっても胸に南京錠をかけて、墓場まで持っていかなきゃいけない。彼があの人に劣るとか、そういう次元での話でないのは確かだし、もう一度あの人と恋愛をしたいかと言われれば、「ノー」とはっきり言える。でも恋愛仕様のフォルダが一つしかないものだから「あれ以上の恋愛はもう一生できない」って事実が心苦しくさせる。

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大学時代の友人と来月会う。2年ぶり。結婚をして、子どもを産んで、マイホームを建てた彼女としばし学生時代に戻って、酒を呑みたい。すごく楽しみだ。