柿渋色

通勤途中のイチョウが燃えるように林立していて、毎朝圧倒される。初夏から夏へ。夏から秋へ。そして秋から冬へ。ここに来てから三回の季節をまとっている。春、桜の季節にはいられないんだろうなと。ぼんやりと思う。この街の桜を見ずして、去るのも惜しい気もするが。季節は移り変わって、あっという間に変化をして、日々大事に生きているかい?と問うような隙間すらなかった気もする。時間を使うことに精一杯で、それが後にどういう還元のされ方をするのかとは一切考えてなかった半年、だな。あと、12・1・2・3月。ここで求められている仕事をまっとうすることと、私に出来る限りのことは尽力していきたい。