ドルチェ

シタゴコロありありで、マーブルケーキを焼いて学校に持っていく。きれいな螺旋を描いたマーブル模様が描けていて、さらにいつもより砂糖を20グラム少なめにしたおかげで、ちょうどいい甘さになって、ゆめの国のお菓子!がオーブンにたちあらわれた。まるで魔法か何かを思い浮かべるような、信じられないといった顔つきで、「あれ、せんせいが作ったんですかー?すごい美味しかったです」という微笑みを見られただけでも、ああ作ってよかったなと思えるし、今も足元が三センチくらい宙に浮いてる気がする。
私の日常は楽しいばかりことじゃない。でも、だからこそ楽しくあろうとするために、数少ない手のひらの中のカードをためつすがめつしている。恋してんなー。