くるりずむ

cafeparadise2008-04-13


執着するときは規則正しいリズムを刻むのに、煙草も香水も吸わなくなったり、つけなくなったりするとその存在を忘れる。私にとって嗜好品はその程度のものでしかないんだろうな。でも今日は春の陽気につられ、久しぶりにチェリーブロッサムをつけてみる。甘い匂いとあたたかな空気に軽くむせる。図書館の学習室から桜が一望でき、しきりに花びらがはらはらと散り続ける。
家の目の前(本当に玄関開けて目の前)の幼なじみが、子どもと日向ぼっこ。軽く挨拶。20年前一緒に登下校したり、喧嘩をしたり、蓮の池で溺れたり、朝顔で色みずを作っていたなあ。あなたは覚えていないと思うけど、私が粘土で作った人形の顔がおかしかったらしく、「私、けっこんしても忘れないよ!」って言ってたんだよ。あとねそう言っておきながら、「ハルちゃん、けっこんしないでしょうらいは一緒に暮らそうね!」って。(「けっこん」がブームだったのかな。)お互い全く違う人生を歩み、思えば遠くに来たもんですね。私が引越しをして、疎遠になった時期もあったけれど、彼女が誰と付き合って誰と輪を築いていこうが、あの時あの場所で一緒に過ごした時間や記憶は、私と彼女だけのもんだ。

…余談だが、今誰かに「一緒に暮らそう」って言われたら、フラッとうなずいてしまいそうだ。