花散里

cafeparadise2008-04-09

最終日、@ネットカフェより。
前日よりも遅く目覚め、哲学の道南禅寺。さくらさくらさくら…見渡しても桜ばかりですごいな。一生分の桜を見おさめたみたいで、おなかががいっぱいになる。こう言ってもまた来年見たくなるのだろうけれど。そのまま平安神宮細見美術館へ。「源氏絵と雅の系譜」展。思いがけず志村ふくみさんの着物(「蛍」「若紫」)が見られて、ラッキー。眼福眼福。次に京都国立博物館河鍋暁斎展。子供のころ見たあの幽霊の絵はやっぱり怖い。館内もひんやりしていたから余計に。あとあれね、閻魔の前で自分が生前行ってきた悪事が鏡にうつるってやつも怖い。「悪いことはしないようにする」と子供のころ誓った気持に引き戻されてびっくりした。若冲もそうだけれど、暁斎も対象に対して怖いくらいに深い眼差しを向け、もっと言えば同一化を図ろうとしていたのかななんて思う。絵から巧さと狂気が立ち昇っている。見ごたえは十分にあります。

これから高速バスで現実世界へ戻る。5泊6日の貧乏旅行で、ずっと見たかったものを見て、ずっと行きたかった場所へ行き、やりつくしたという満足感でいっぱい。今までの垢を洗い落として、次の場所に行くための禊みたいなもんだ。遊びまくった反動なのか、今すごく勉強がしたい。「したい」って言っても、やらなければいけなくなるのだけれどな。でもまあ、楽しかった!