さくらさくら

はるだなあ。のどかでうららかであたたかくて、はるだなあ。久しぶりに電車に乗る。はるの電車。ひなたがあたたかくて、こころなしか乗客の顔もほころんで見える。ホームの桜もつぼみをつけている。また一年が巡り来ることは至極当たり前なことなのに、今日はなぜだかすごく感動して鳥肌が立った。
高校の時に使っていた駅と、母校の制服を着た生徒。戻れないから、キュウッと掴まれる。

川本三郎の『東京暮らし』積読になっていたものを、ようやく読み始める。