上京記録。
まず新国立美術館へ。入り口の方は人が込み合っていて、それを抜き去り、今回の上京目的の「月夜の波図」の前へ。ああ私、これが観たかったんだよと足がそこに張り付いたみたいになる。他には「瀟湘八景」の「瀟湘夜景」と「洞庭秋月」、「焚火」「曳船」「飛泉」などの前からも動けなくなった。本当に素晴らしいものばかりだった。薄くけぶったような大気や雨や波、霞みに包まれた景色に圧倒させられる。祝祭日はかなり混んでいますが、迷っているなら絶対絶対行くべきです。
次はミッドタウン内のサントリー美術館へ。大観の時の感動が消え去らず、あまり深く入れなかった。ロートレックの絵画をしのびつつ、ムーラン・ルージュを中心とした当時のモンマルトルの活気や熱気、文化を伝える展覧会といったところか。女性を醜く描くほど、鋭いセンスのある人。醜いものの中にも美しいものがあると信じていたようで。私はまだその境地に達していないし、これから訪れるのかも分からない。ポスターや絵葉書になっても色あせないのはロートレックの良い持ち味。大観・ロートレック共に図録、絵葉書は三枚ずつ購入。
出光美術館にも行こうとしたが、さすがに疲れ断念。あとはDEAN&DELUCAでカファレルの小缶を自分のために購入。
美しいものたちと向き合って、また明日から頑張る。働く目的がたくさんあるのは強い。