不安定な夜が吹き荒れる。

これをなかったことにもできないし、かといって違う局面に向かうモチベーションも湧いてこないし、何れにせよここが頂点だからもうどこにも行けない。ここに捕らわれてしまって、ちっとも身動きができない。あれは何もかも私にとってはパーフェクトで、一点の曇りや翳りがない。(これはあくまで「私にとって」) 
気持ちや感情が先走りしすぎて、等身大のあの人の輪郭がおぼろげになってしまうのだけは避けよう。

同僚に言わせれば、私の恋愛は「どんな恋愛小説やドラマなんかより、ずっと面白いと思う。すっごく進むのが遅いけれど」そして「幸福だけど、ある意味残酷なくらい不幸だね」

どうしたもんか。あといったい何回こんな春を経験すんだろ。4年目に突入しようとしている。
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残花亭日暦 (角川文庫)

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黄色い目の魚 (新潮文庫)

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今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

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