田んぼの上の高架を滑るように走る新幹線。オレンジの街頭が瞬き、宵闇に光が駆け抜ける。何だか懐かしい気持ちになる。「帰りたいな」とつぶやきそうになる。東京は住むところじゃないし、何の思い入れもないけど、夜の新幹線は東京を懐かしく思わせる力がある。なんだろな。
明日学校に行けば休みになる。北欧雑貨のお店を覗こう。秋の洋服を買おう。銀杏の並木道を歩いてさまになるような、あったかそうな秋の服。