ブラウスの袖を揺らす風は秋の草の匂い。うんと高い空に浮かぶ雲は刷毛でさっと流したように柔らかな色をしている。「今日の空はいいと思わないかい?」と生徒に尋ねる校門の前。
久々に食べたラスクはサクサクなのに、口の中でじゅわっとミルクが溢れ出す。おいしいー。王様のお菓子。

テストを返却し、答えを板書する。学生時代この時間はぼんやりと外を眺める時間だったな。「先生たまに遠くにいっちゃってるよね」この子らはよく見てます。