ああわたしこいつらに舐められてるなーという疎外感と果てしない無力感。あのクラスの教壇に立つのはひどく緊張する。今回は何が起こるんだろうって。どうかどうか隣のクラスにだけは迷惑がかからないように、うるさくならないようにって、そして早く50分が終わってほしいという祈りを込めて職員室を出る。もうひどすぎてどこから注意をしていいかわからなくなる。片一方ではキャッチボールが始まり、片一方では携帯の着信音が鳴り、片一方では漫画、居眠り、バトル。延々と続く私語。あの子らの奇声が猛獣の声となって廊下にこだまする。
泣くもんか。泣くもんか。泣くもんか。情けなくて反吐が出る。