車で一時間半近くかけて、実家に帰る。小学校からの幼馴染と飲む。子ども時代からの友達と「飲む」って行為が不思議で、でも何の違和感もなくて、楽しかった。仕事の愚痴に、昔の思い出話に馬鹿笑いした。子ども時代を共有した友達はこれから作ることはできないんだから、大切にしたい。どうかどうかいつまでも仲良くできますように。

そんで今日のにちようびは、車で母校の坂を上って、新緑の中をドライブした。桜の樹の下を走るピンクのヴィッツ(愛車)はめちゃめちゃ愛しくて、もーこいつずっと大事にしちゃる。って思ったんだけど。青葉の中を走るこの子もなかなか素敵です。で、街のはずれの美術館にて豊橋市の美術館の所蔵品展示がされてたから、立ち寄る。岸田劉生を中心にした戦前・戦後の写実派の作品。そんなうちにちょうどおなかが空いてきたから母校の方へ引き返し、坂口安吾の母親の実家で営まれてるお蕎麦屋さんに行く。ここずっと行きたかったんだー。座敷からは、緑の濃い庭が見渡せる。あまり手入れはされてないけどな。神妙な顔つきで背筋をぴんと伸ばし、音を立てて蕎麦をすする。十割蕎麦だったのかな。結構固め。つゆの中に入れてある柚子の香りがまたいい。ざるの網目にくっついた蕎麦はお箸を垂直にするととれるって何かの本で読んだから試してみたよ。おーすっととれる。
五月のドライブは風も緑も心地よい。しっかり充電してまた明日からの日常に戻ろう。