cafeparadise2005-01-25

午後から卒業論文コートー試問。二週間前の提出以降、忘却のかなたに追いやられていたものを今一度引き寄せるのは大変な心的ストレス。もうあっち側の世界のものなんだよ。別次元。自分が何を書いたかすらよく覚えていない。記憶障害。部屋には正副の両教授が待ち構えていて、もう入った瞬間から空気が重いのね。ズッシーーと。視線が痛い。「ああ居場所がないや。これから30分の拷問が始まるんだ・・・」ライオンの前の小ウサギなんて可愛いものじゃないけど、まさにそんな感じ。一体どう料理されるんだ。。。
と、終始びくついていたのに始まってみたら結構あっけなく、30分なんてあっという間に過ぎ、辛口毒舌と名高い副教官からも随分とお褒めの言葉をいただいちゃって、その上、指導教授からは「近年まれにみるいい論文だった」(←100%自慢自慢自慢ですから)との講評をもらっちゃって、あらわたし結構センスあったのかしらん。なんて調子に乗り乗り図にまたがり、軽い足取りで部屋を後にした。形になったものをきちんと評価してもらえる立場にあるって何ていい身分なんだろう。学生でいることにずっと甘んじていたいなあと思ってしまったよ。誉められるのはいくつになっても気分がいい。ほんと子どもだよな。
あーでもこれからはそうはいかないんだなあ。

その後、農学部の子と久しぶりに食事をした。教授同士での派閥?みたいなのがあって今すごく大変らしい。理系の分野はその研究が数字としてすぐ結果に立ちあらわれてくるからメリットもあるけど、反面リスクも高いからなあ。その点、うちの所は随分のほほんとしているよ。
彼女はうちの医学部の院に合格したらしい。新しい環境でお互い頑張ろうね。次第に着々と新しい生活の足音が聞こえてくる。淋しくなるな。