不意打ち

自分がここに求められてはいないんだなとは百も承知だ。

教科書を出さずにぶすっとしている生徒を前にして、涙を流す実習生を純粋だなあと思う一方で、そんなんしょっちゅう起こるんだから、それ位で泣くなや。もっと大変な学校なんていっぱいあんだから。一応ここだから授業が成り立ってんだってこと忘れんなや。とか毒づいてイラッとする。理想を掲げることは悪いことじゃない、けど現実を前にしない理想は単なる綺麗事にしか過ぎない。かといって現実を前にして、厭世的になってハナから闘うことを諦めるのも違う。自分が今ここで、何が出来るか見極めて、出来ることを全力でやること。今の私にはそれしかないんだよな。