cafeparadise2007-05-20

この街はいつも曇り空の気がする。1時間かけて実家から戻ってきた。空は重たいし、風は冷たいし、気分は一向晴れないし。そんな時いつも思い出すのは松本のあの街で、頭上には高く高く澄み渡った真っ青な空で、大学へ向かう自転車から眺めるのは北アルプス雄大な景観で、緑の銀杏の並木を抜ける時にはサニーデイ・サービスの「シルバースター」がぴったりで、戻れないけどいつもそこにある。きゅーと胸を掴まれるみたいだ。
(一週間遅れの)母の日には壊れていたコーヒーメーカーをプレゼントして、自分にはクウネルと金井美恵子の本(講談社文芸文庫)を買う。「バベル」の前に観ておこうかと、ソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」を借りる。白人視点の日本人ってどうしたって見劣りがする。コッポラの意図でなくてもそう見えてしまう。内容でいったら「マリーアントワネット」より上だけれど、全体的なビジュアルは「マリー〜」の方が残る。