満つる月

一年近く書いていなかった。
書こうとしても、うまく言葉が紡ぎ出せなくて、消去してた。
あれから(いつから?)もろもろあって、結局別れて、今年の教員採用試験に合格した。
葛藤や痛みや、苦みも喜びも、なんだたったの一行じゃないか。
失って犠牲になったものもあるけれど、でも代わりに(?)得たものもあるし。むしろ、お釣りくるくらいっす、なんて思ってしまう私はきっとこれで良かったのでしょう。
まあ、前向いて選び取ったとこだけ見て歩いていこうと思う。
わはは、あとプロヒール紹介齢25って、嘘つき!!27です。27。

高く舞い上がれ

あけましておめでとうございます。
もう四年も前のことなのね。


フジファブリック行ってきたー。終業と同時に駐車場までダッシュで駆け、そのまま国道を飛ばして高速へ。オープニングアクトがあったから余裕で間に合った。もうこれでもかってくらい歌ってくれて、楽しかったよ。志村さんの声がすごくいい。適度な掠れと湿りっけ。「茜色の夕日」で胸がつまりそうになった。(2005/11/23)

もうライブで志村さんの声を聴くことができないなんて。夕日に見立てた、赤いスポットライトを浴びて「茜色の夕日」を歌っていた志村さんの姿は今も胸に焼き付いて離れないよ。あの歌、あの声を聴いて、不毛なそして、誰かを傷つける恋愛はやめようって誓ったんだった。ありがとう、ありがとう。

私、頑張れ、いつか死ぬ。

南極あたり

テスト終了。採点開始。ものの言い方ひとつ、ほんの少しだけ柔らかくしてくれたらいいのにって思う。理論と正論でまくしたて、こっちに何の猶予も残さないほどのやり取りなんて、そんなのきっとコミュニケーションではないのではないか。まるで辻斬りみたい。だ。斬られた私ひとり残される。もやもやと一緒に憤然たる思いが突き上げられ、確固たる基準線を早く構築しなきゃなんないなあ。
嫌い、苦手、そんな人が周りにいて、しかも業務上看過できない、って時、みんなどうやってやり過ごしているんだろ。

銀の皿みたいな、冴え冴えとした月が浮かぶ。午後十時。

日の暮れ

cafeparadise2009-11-23

現代文のテストを作成中、まだ途中だけど、目処が付いたのでよしとしよう。
ラヒリの本『見知らぬ場所』購入。割と悲しい話が多いのに、でも人間の弱さとか醜さとか、そういう機微を鮮やかに切り取る手腕はさすがだなあ、うまいなあ。小川さんの訳も素晴らしいなあ。なんて思いながら読む。装丁は素敵なのだけど、クレストブックスはどうにも指触り(あと書評ね)が苦手だなあと思って、めくってみると、シンプルな英文字が並ぶ、洋書のような一冊に!思いがけない発見に喜び。
文化や言語は相対化させないと見えてこない。のよなんて大義名分掲げるまでもなく、ただ単純に語学の勉強は楽しいから、また英語勉強してみようかと思う。

検索ワード「好きな人」+「結婚」+「虚脱感」

苦笑い。虚脱感はないですが、恋愛のステージでもうあの線を交わらせることなど不可能なのね。という悟りと諦観?割と新刊楽しみにしてた恋愛漫画の主人公がハッピーエンドになっちゃって、「なんか釈然としないぜー」という複雑な心境?決して不幸を望んでいる訳ではないのに、「うまくいってないみたいよ」とか聞かされると、「へーそうなんだ」と何気ない風を装って、心の隅でほっとする心境?まあ要は気にしないではいられない、にきび痕みたいな存在?でも検索主とその相手との関係性や親密具合は図りかねるので、私などの管見と一緒くたにすることなど不可能ですが。

部活の大会、引率。っていっても私は副顧問で、その競技に何の経験もない形ばかりの存在で、所在無げなコートのベンチ。でも、こんなに純真にひたむきに、懸命にボールを追っている姿を見ると、胸が熱くなるのは事実で、如何に高校時代、いやひいては今までの人生を無為に過ごしてきたのか、というのを突きつけられて目を背けたくなる。いや、背けちゃあいけないんだよね。ここが、私のがんばり時。何事も中途半端にやってきた今までは払拭できないんだから、さあさあ今からだと思うわけだ。

アナザー、アンサー

あの人はいい人なんだけどねー…って想いは一度刷り込まれてしまったらずっと消えないものだと思ってた。でも、何かの意外性を発見したり、自分の中での譲れない核の部分とうまい具合にリンクしてくれたりすると、もう何だかそれだけで、すべてのふんぎりがついて、パズルのピースがぴたりと合致したみたいに全部が全部オールオッケーになってしまう瞬間もあるんだって初めて思った。頭でっかちで、行動するより先に、脳みそで悶々と考え込んでしまう私が、時としてこんな風に下す、こういったフィーリングのみの決断は絶対に間違っていないんだ。紅く大きな三日月に向かって、ハンドルを握りながらふとこんなことを考えた。